【Steam】Golden Warden 感想

Golden Warden タイトル画面 Steam
タイトル Golden Warden(ゴールデンウォーデン)
プレイした機種 PC Steam
メーカー xpii/わくわくゲームズ
満足度 B(やや満足。条件付きでお勧めできる。)
要点
  • レトロライクで可愛いビジュアル
  • 全体的にカジュアルに楽しめる
  • 終始フワッとしたプレイ感
  • カジュアルすぎて飽きが早い
執筆日 2025年4月10日

 

 

はじめに

Golden Warden タイトル画面

Steam版にて実績コンプリートまでプレイ。

わくわくゲームズより発売された、ターン制のすごろく型ローグライトゲーム。

 

基本システム

  • 一本道のすごろくを進んでいく。
    • 後述する地形効果の「落とし穴」で追加マップに移行するケースもあるが、基本的に分かれ道などルート分岐はない。
  • 毎ターン3枚のカードが供給され、1枚を使用する。
    • カードにはサイコロのような移動力とカード毎の効果が設定されており、使用すると移動とカード効果の発動が行われる。
    • 同じ種類のカードでも移動力は一定の範囲内でランダム。
  • 手札は毎ターンランダム供給される3枚の他、アイテムカード4枚と敵を撃破した際に貰えるボーナスカード4枚の最大11枚で構成される。
    • 初期デッキはキャラごとに異なる2枚。一定の進度で新たなカードを入手してデッキが増えていく。
    • 新たに入手するカードはローグ系ゲームらしくランダム排出。
    • アイテムやボーナスカードは使用すると無くなる。
    • ボーナスカードはデッキからランダムで獲得できる。
  • 自分と敵で交互にターンを繰り返し、攻撃範囲内に攻撃対象がいれば攻撃を行う。
    • 敵は攻撃予告があり、予告後に自キャラが範囲に入ることで攻撃してくる。
    • 敵の攻撃や地形効果でライフが0になるとゲームオーバー。
  • マップ端の階段まで辿り着けば次マップへ。
    • 一定進度でボスが登場。
    • 最深部のボスを倒せばゲームクリア。
    • プレイのたびにデッキや強化状態はリセットされる。

 

特殊なシステム

  • 移動力が残っている状態で進路上に敵がいる際に発動する「スラッシュ」。
    • 敵の後ろのマスに移動し、残りの移動力分のダメージを与える。
    • 自キャラの後ろに行った敵は自キャラの方を向く。
    • スラッシュでカードは消費しないので、スラッシュ後に攻撃範囲に敵がいた場合続けてカードの攻撃が発動する。
  • 使わなかったカードを「ストック」。
    • 攻撃範囲に敵がいない等の理由で効果が発動しなかったカードは次のターンに持ち越せる。
  • これらのシステムを上手く活用することで、1ターンの内に連続攻撃が可能になる。

 

ダメージ予測

  • 各行動前に、画面上部にダメージ予測が表示される。
    • 設定で非表示にもできる。
    • 敵の行動はもちろん、上記したスラッシュや後述する地形効果等もすべて含めた結果が表示される。
    • 感想でも触れるが、ある程度の難易度まではダメージ予測を見て最善手を繰り返すだけでクリアできるレベルで優秀。

 

その他バトルシステム

  • すごろくらしい様々な地形効果。
    • 立ち止まるとダメージを受けるマス、回復するマス、資金を獲得するマスなど。
    • 落とし穴マスに落ちると別マップに移動。大抵手ごわい敵がいるがオタカラ等を入手できる。
  • 資金が入った宝箱。
    • 攻撃して破壊することで資金を獲得。
    • スラッシュで破壊前に通り抜けてしまうことも。
    • 時折敵モンスターが擬態していることもある。
  • 謎の生物が経営するショップ。
    • ショップマスに立ち止まることで入店できる。
    • 敵を倒したり、宝箱や地形効果で獲得した資金を使って買い物ができる。
    • アイテムカードの購入、所持しているカードの強化など。
  • 多彩な効果を持つ「オタカラ」
    • 一定の進度毎に入手でき、入手後は常時効果を発揮する。
    • 最大体力アップ、敵の体力ダウン、スラッシュのダメージアップなど効果は様々。

 

キャラや周回要素

  • プレイヤブルキャラは全部で5人。
    • ゲーム開始時は「ナイトちゃん」のみ使用可能。クリアすることで他のキャラも解放されていく。
    • クリアを重ねることでキャラの他にカラーパレット(画面の配色変更)も獲得できる。
  • 最深部のボスを倒した後、強化状態を維持したままもう一度最初から遊ぶ周回プレイも存在。
    • 2周目は敵配置が高難易度化する。
    • ゲーム開始時から敵配置が高難易度化する「ハードモード」も。

 

良かった点

キャラがカワイイ。

  • プレイヤブルキャラ・ボスキャラはすべて可愛らしい女の子。
    • レトロライクなドット絵もよく動きカワイイ。
    • その他ザコキャラ等のデザインも良く、全体的にレトロな雰囲気で統一感がある。

 

テンポが良く、ついつい繰り返し遊んで時間が溶ける。

  • 1周当たりのプレイ時間は30分程度。手軽に遊べる時間設定となっている。
    • 中断セーブも可能。
    • 攻撃エフェクトや敵の行動など演出面のテンポも非常に快適。
  • 特に序盤はキャラや追加要素が次々に解放されていくのもあり、ついつい繰り返し遊んで時間が溶ける
    • スラッシュやストックを絡めたコンボがつながり、まとめて敵を倒した時の爽快感はなかなかのもの。
    • ローグライトとしての楽しさは十分にあると言える。

 

カジュアルに楽しめる

  • 優秀なダメージ予測により脳みそをほとんど使わなくてもある程度の段階まで進める。
    • 全キャラ解放くらいまではダメージ予測だけ見ていればなんとかなる。
    • これは悪い点でもある。後述。
  • 上記した「キャラがカワイイ」「テンポが良い」という点と併せて、ちょっとした空き時間で手軽に遊ぶゲームとしてちょうどいいプレイ感。
    • 1,200円という価格と、SteamとSwitchというプラットフォームが空き時間に手軽に遊ぶゲームとしてどうなのか、と言うとなんとも。

 

不満点

終始フワッとしたプレイ感。

  • 良かった点で触れた優秀なダメージ予測により、システムを理解しないまま「なんとなく」でプレイしてしまいがち。
    • 移動、スラッシュ、カードの効果、ストック、地形効果、敵の行動など、カジュアルでコンパクトなプレイ感に反して要素が多く、演出テンポの良さも災いして「なぜこの結果になるのか」が非常にわかりづらい。
  • 全キャラ解放くらいまではダメージ予測だけで行けるがゆえに、余計にシステムを理解するタイミングが無いまま進行してしまい、ハードモードや周回プレイで突然勝てなくなる。
    • プレイヤーのシステム理解の導線が弱い
  • カード強化やオタカラの効果もやや地味。
    • パッとわかりやすい変化が無く、これも「なんとなく」のプレイ感を強める要素になってしまっている。
    • ビルド構築の楽しさはやや薄い。

 

どのキャラも使用感、遊び心地が変わらない。

  • 5人のプレイヤブルキャラが存在するものの、どのキャラもプレイ感があまり変わらない
    • 前記したフワッとしたプレイ感のせいでキャラごとの違いすらもわかりづらい。
    • 専用カード等あるものの、やはり使い勝手に大きな違いが無い。
    • そもそも一本道すごろく形式のためどういう過程を経ても「前に進んで攻撃する」という結果に変化がない。
    • ごく一部を除き敵にも変化がない。

 

フワッとしたプレイ感に加え、ローグライトなのに変化が少ない点により飽きやすい。

  • カジュアルさも手伝って最初の内は楽しめるが、上記したフワッとしたプレイ感や変化の少なさにより飽きが早い。
    • 通常モードの難易度の低さも、カジュアルに楽しめる反面飽きやすさに繋がってしまっている。
    • 高難易度モードが用意されており、スラッシュ等の独自要素をしっかりと理解できさえすれば奥深さがあるが、上記した通り導線が弱くそこまでのめり込む前に離脱してしまうプレイヤーが多そうだ。
    • ローグライトとしての楽しさはあるとしたが、中毒性は少々弱い

 

まとめ

カジュアルに楽しめるローグライトすごろく。ダメージ予測が優秀すぎる点が良い方にも悪い方にも作用し、脳死で楽しめる手軽さとシステム理解を妨げるフワッとしたプレイ感の両方を生み出している。

空いた時間にサクッとプレイできるゲームとして購入するのか、長くガッツリ遊ぶゲームとして購入するのかで印象が大きく変わってきそうだ。

もう少しシステム理解への導線がしっかりしていれば広くオススメできる作品になったと思われるが、現状は軽くてかわいいローグライトをサクッと遊びたい人向けという位置づけ。

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