【Switch】GUNVOLT RECORDS 電子軌録律 感想

GUNVOLT RECORDS タイトル画面 Switch
タイトル GUNVOLT RECORDS 電子軌録律
プレイした機種 ニンテンドーSwitch パッケージ版
メーカー インティクリエイツ
満足度 E(とても不満。まともにプレイする気にならないレベル。)
要点
  • ファンアイテムとしてもリズムゲームとしても不足した内容
  • 有料DLC前提の曲数
執筆日 2024年2月20日

 

はじめに

GUNVOLT RECORDS タイトル画面

Switchパッケージ版の収録曲をそれぞれ各難易度数回ずつプレイ。2Dアクションゲームとして展開中の『ガンヴォルト』シリーズに登場する歌姫たちの楽曲で遊べるリズムゲーム。

ガンヴォルトシリーズの曲しか遊べないため、完全にファン向けタイトルと言えるだろう。筆者はガンヴォルトシリーズはスピンオフの『白き鋼鉄のX』シリーズも含めて全作プレイ済み。

 

良かった点

ガンヴォルトシリーズの楽曲でリズムゲームが遊べる。

  • 曲の出来自体は良い。シリーズ作品の世界観やキャラクター性をしっかり表現した楽曲が揃っている。
  • と言っても楽曲の出来に関してはほとんどの曲がこのゲームのために作られたものではない既存の曲である。お金を払ってそれだけで喜べるという人なら楽しめるかもしれない。

 

不満点

まずリズムゲームとしてだが、お世辞にも出来が良いとは言えない。

  • 曲数は後述するが有料DLC抜きでわずか15曲。価格は安めとはいえリズムゲームしか遊びが無く、スマホで無料リズムゲームがいくらでも遊べる時代であることも考えると苦しい曲数。
  • 譜面も視認性の悪さとスライドノーツのイライラ棒めいた操作性の悪さがそのまま難易度になっているだけで、音ゲーとして楽しい譜面はほとんど見受けられない。なにせ高難易度の譜面はスライドノーツが多用されているだけだ。

そもそも、ガンヴォルトシリーズの楽曲は歌姫ごとにどれもテンポや曲調が似ている。

  • これ自体は元がアクションゲームのステージ内で特定条件下で流れるもののため、曲によってプレイ感が変わらないようにあえて同じテンポにしているというのをどこかで見たが、リズムゲームの楽曲となると話が変わってくる。どの曲で遊んでもプレイ感に大きな差がないため、曲数自体の少なさと併せて飽きが早い。

ファンアイテムとして見ても、正直シリーズファンにすら手放しに勧められない出来だ。

  • 曲数の少なさはもちろんのこと、3Dモデルの出来もイマドキのゲームとしては並みかそれ以下のクオリティで、ファンの贔屓目で見てもあまり可愛くない。
  • MVもひとりでステージ上で振り付けを交えて歌っているだけで、好きな視点で見れるモードや衣装替えなども無いため観賞用としても物足りない。
  • というか驚きだが3DMVはなんと録画映像を垂れ流しているだけ。しかもなぜか異様に画質が荒い。当然ながらストーリーや収集要素なども全くない。

有料DLCでの曲追加が多すぎるのも問題だ。

  • 初期収録曲わずか15曲に対してDLCでの追加曲が『第一期』だけで20曲。最初に発表されているものだけで初期数よりも追加数のほうが多いのはいくら何でもふざけすぎだ。
  • パッケージ版なら『第一期』DLCの20曲はすべて収録済みだが、『第二期』は別途購入の必要がある。

 

まとめ

はっきり言ってスマホゲーム以下の内容であり、シリーズファンかつリズムゲー好きの筆者でも数曲のプレイで嫌になるレベルのため、少なくともシリーズを知らない人は買うべきではない。

シリーズファンであっても正直体験版だけで充分だと感じる。もし買うならお布施のつもりと割り切るべきだろうが、ガンヴォルトシリーズはここ数作賛否わかれる作品が続いているため、ファンにそこまでの信仰心が残っているかは疑問。

そもそも、この歌姫たちというのも本編シリーズで大した扱いを受けているとは言えず、スピンオフ自体に地盤ができていないように感じる。

  • 特にメインであるはずのモルフォはシリーズを重ねるごとに扱いが雑になり、本編最新作ではもはや『歌わせなきゃいけないから無理やり出した』みたいな扱いになっている有様であり、それをメインにしてスピンオフ作品を作るということに無理があったと思えなくもない。あくまで本編があってこそのスピンオフというものだ。

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