【Steam】Light Fairytale Episode2 感想

Light Fairytale Episode2 タイトル画面 Steam
タイトル Light Fairytale Episode2
プレイした機種 PC Steam
メーカー neko.works
満足度 C(満足できなかったが不満は小さい。)
要点
  • 前作に引き続き初代PSライクな表現が秀逸
  • ダンジョン探索や戦闘がメインになりプレイボリューム増
  • シナリオは物足りなさがある
  • 戦闘や育成は相変わらずオマケレベル
  • 『完了』要素が不快度高め
執筆日 2024年4月2日
前作の感想はこちら
Light Fairytale Episode1

 

はじめに

Light Fairytale Episode2 タイトル画面

Steam版を一通りクリアまでプレイ。フランス発のレトロライクRPGシリーズの第二作。前作のラストから続きをプレイすることができる。基本的なシステムはすべて前作を踏襲しており、特段変化はない。新たな仲間として、やはりFF7を意識しているのか花を愛する後衛タイプの少女、ダガーで攻撃し固有スキルとして盗むを使用できる少女が登場。新たな地で新たな仲間と新たな冒険を楽しむことができる。分割作品ということで前作からのデータ引継ぎ要素も用意されている。

 

良かった点

前作と総プレイ時間自体に大きな差はなく相変わらず物足りなさはあるが、ただでさえ短い分割シナリオの大半が町中での会話イベントで占められ、ほとんど同じ内容のヒロイン視点2周目でプレイ時間を稼いでいた前作と違い、本作はダンジョン探索と戦闘がメインとなり、別キャラ視点のシナリオは短いながらも主人公視点のシナリオと全くの別物になっているため、実質的なプレイ感としては前作よりもかなりボリュームアップしたように感じる。

レトロJRPGフォロワーゲームとしては珍しい初代PSライクのポリゴン表現は前作から引き続き素晴らしい。本作では召喚魔法も追加され、初代PS時代らしい召喚ムービーも実装されている。この辺りの『当時が好きだった人に刺さる表現』のセンスが本作の大きな魅力と言える。

 

不満点

前作からそのままの問題点も残っている。本作もシナリオは途中までとなっているが、4作中の2作目にしてはまだまだ序盤な印象を受ける。これが折り返し地点なのだとしたら、オマージュ元や現段階での描写から筆者が感じているほど全体のシナリオの規模が大きくない可能性があり、このままいくと4作合わせてもボリューム不足…となってしまいそうで不安を感じた。

ド序盤の前作ではチュートリアル的だった戦闘は本作でもやはり薄い。敵のバリエーションも仲間の数も増えたものの、味方側のパーティはなんと『主人公+1人』の2人パーティで固定。装備品、FF7のマテリアに相当するオーブも種類はほとんど増えず、装備品は防具が1つバージョンアップするだけ、オーブは前作にも登場したものの属性違いと、実質上位版にあたる召喚オーブが追加されただけ。できることはほとんど変わっておらず、前作よりも戦闘回数が多い分だけ戦闘の物足りなさがより際立つ形となった。自作で3/4作目ともなるので、3人・4人パーティだったり新たな装備や戦闘の幅を広げる能力を持ったオーブなどどんどん追加していかないと厳しいかなと感じる。

図鑑(ゲーム内名称は『完了』)もそのままの仕様で続投。『シナリオが進むとNPCのセリフが変わる』『一部のアイテムを本来の使い道とは違う使い方をする』『1周目とは違うパーティで戦ってみる』など本来ならプレイヤーが自発的に楽しむ要素がすべて図鑑埋めのための作業と化している。図鑑自体がプレイヤーが自発的に埋めるものとはいえ、『○○に話しかける』といったものまでいちいち図鑑に登録される必要があるのか大いに疑問。

 

まとめ

総じて、前作よりも実質的なプレイボリュームをアップさせた地続きの続編といった位置づけ。前作を楽しめた人は同じように楽しめるし、前作で不満に感じた部分はほぼそのまま同じように不満に感じるだろう。ド序盤だった前作と違い作数的には折り返しとなることを踏まえると、戦闘面や図鑑周りに関してはレトロライクであることや値段を言い訳にできないレベルで内容が不足しつつあるため、続編ではシナリオ面の不安と共にメスを入れてほしい。しっかり作りこめば名作になれるポテンシャルは秘めているため、ぜひとも次回作で手の平を返させてもらいたい。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました