タイトル | へべれけ ばにーがーでん |
プレイした機種 | PC Steam |
メーカー | qreate |
満足度 | D(不満が勝る。たいていの場合お勧めできない。) |
要点 |
|
執筆日 | 2025年10月10日 |
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バニーガーデン |
はじめに
Steamにて実績コンプまでプレイ。
全国のお紳士お淑女を魅了した『バニーガーデン』のスピンオフ作品。キャストとのコミュニケーションがメインのアドベンチャーゲームだった本編とは打って変わり、本作は酔っぱらって“へべれけ”状態のキャストを操作して帰宅させる「千鳥足アクション」ゲームとなっている。
- 操作キャラははじめは花奈のみ。条件を満たすと凛と美羽香も操作可能になる。
- 各キャストごとに3ステージ×2難易度。
- 加えて、ナイトルーティーンパートとボーナスのプライベートシーンが数種類ずつ用意されている。
- 各キャストごとに3ステージ×2難易度。
- ステージ内にはパンツが落ちており、集めることでキャストのパンツを変更できるPTA(パンツ・たくさん・あつめよう)システムもご用意。
- パンツは全108種類。
- パンツだけでなく衣装の着せ替えもある。基本的にステージ進行で解放。
- お色気要素はSwitch版とSteam版で異なる。
- 基本はSwitch版の方が控えめな表現になっている。公式サイトに比較表があるのでこれから購入する方はチェックされたし。
- 最近のキュリエイトゲーには標準搭載となったセンシティブモードの設定も完備。(プレイ配信等のためにお色気シーンに自動で規制を入れる設定)
- 基本はSwitch版の方が控えめな表現になっている。公式サイトに比較表があるのでこれから購入する方はチェックされたし。
- 実績は各キャラ高難易度で全ステージ最高評価クリア、パンツコンプ、特定の衣装を着せる等。
良かった点
バニーガーデンのキャラにもう一度会える
- 言ってしまえばファンディスク的な作品なので、良い点はこの点に尽きるだろう。
- キャストたちは相変わらず可愛らしい。本編をプレイしてキャストたちのことが好きになった人であれば、この点は満足できるはず。
- 最後にはファン向けのサプライズも。
- 今回は主人公がおらず、登場するのはバニーガーデンキャスト陣のみ。キャスト同士の絡みが多く見られ、百合的な、本編とはまた違った良さがある。
- 基本的に終始酔っぱらっているという意味でも、本編とは違った一面が見られるのはファンアイテムとして嬉しいところ。
- ゲーム自体のボリュームに対してはスチル数・衣装数は豊富。
- 値段に対しては…やや物足りないかもしれない。
手ごろなボリューム
- これは良かった点ではなく“悪くなかった点”だが、後述するゲーム性の薄さゆえに、ボリュームが無いのは個人的には正解だと感じている。
- このゲーム性でステージが20も30もあったらたぶん途中で投げていたと思う。
不満点
あまりにもストレスフルなゲーム性
- ステージの構成・ギミックがワンパターンなうえ、高難易度は即死のオンパレード。
- 落ちたら即死の梁、轢かれたら強制ダウン→復帰して非難する前に次が来て再び強制ダウンの自転車だらけ。
- 特に自転車と車は運ゲーに片足浸かっている。2台の車にコンボされての即死も。
- あまりにもイライラ棒すぎる。
- 落ちたら即死の梁、轢かれたら強制ダウン→復帰して非難する前に次が来て再び強制ダウンの自転車だらけ。
- 後半ステージの高難易度はやたらと入り組んでおり、マップやナビゲートもないのでどこに向かえばいいのかわかりづらい。
- 一応落ちているパンツがある程度の目印になっているが、進行方向以外にも落ちているうえ、拾った状態で死んでリトライすると無くなっている。
- 本家イライラ棒でもゴールがどこかくらいはわかる。
- 一応落ちているパンツがある程度の目印になっているが、進行方向以外にも落ちているうえ、拾った状態で死んでリトライすると無くなっている。
- これらイライラ棒要素を鞭として、では飴はどうなのかと言うと飴はほぼ無い。
- お色気要素が飴なのだろうが、お色気というかお下品で、悪ふざけの域。
- おバカゲーが多いキュリエイト作品としてもちょっとやり過ぎで、エロさとバカさの天秤が完全にバカさに振り切っている。
- パンツ集めはマリオで言うところのコインを拾っている程度のものでしかなく、収集要素として魅力がない。
- 繰り返し遊ぶ動機としてはかなり弱い。
- パンツごとの装備効果とかも無い。
- 繰り返し遊ぶ動機としてはかなり弱い。
- ミニゲームも全キャラ同じ、衣装破壊やモーションのパターンも代り映え無く、一度見たらもういいレベル。
- 着せ替え要素はあるものの、フリーランやカメラモードのようなものは無く、通常プレイは基本カメラが遠いのでほとんど機能していない。
- そもそも紳士向けゲームのファンディスクにイライラ棒が適しているのか大いに疑問。
- とにかく面白い部分が無く、ストレス要素と虚無要素だけが詰め込まれている。
- 本編プレイ中はニヤニヤしてしまった筆者だが、本作のプレイ中は虚無顔であった。
- お色気要素が飴なのだろうが、お色気というかお下品で、悪ふざけの域。
値段に対してボリュームが無さすぎる
- 1キャラクリアに30分もかからない。3キャラで100分も遊べない。今の時代に定価2,480円でこれはさすがに厳しい。
- もちろんボイスは入っているしスチルも良いし、108種類のパンツなどの着せ替え要素もあるが、前述のとおり飴としてイマイチ機能していないので有意義なボリュームとしては捉えにくい。
本編に感じた良さが本作にはあまり感じられなかった。
- 紳士淑女の社交場という体で、本編ではエロさはありつつもどこかオシャレでお上品なイメージをある程度構築できていた。
- 店内背景の努力によるところも大きいが、それでも本作のようにバカみたいに衣装がはじけ飛んだりする世界観ではなかったと思う。
- 筆者的には本編の作りの丁寧さや、雰囲気等のこだわりを評価していたので、本作はファンディスクとはいえこのノリはちょっといただけなかった。
まとめ
ファンアイテムだが、個人的にはファン向けにもあまりオススメしたくない出来栄えと評価。特に筆者のように本編の雰囲気が好きだった人は地雷を踏み抜く可能性があるので注意。
あまりにもストレスフルなイライラ棒も問題で、個室でおしゃべりしながらトランプや麻雀対決とかの方が世界観的にも合っていたのではないだろうか。
値段に対してのボリュームの無さもかなり致命的だ。パンツコンプ無しだと本当に一瞬で終わる。500~1,000円くらいならイライラ棒を加味しても我慢できたかなというライン。
逆に言えばツラい部分も一瞬で終わるので、まともにプレイできないレベルまでは行かずD評価。とにかく何でもいいからバニーガーデンの公式供給が欲しい人、或いはなんでもいいからかわいい子がエロい目に遭っていればそれでいいと割り切れる人なら、「ボリュームは無いけど悪くはない」くらいの評価になるかと思う。
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